目次
1. 普通のCRMと企業向けCRMとでは、一体何が異なるのでしょうか?
・Bitrix24
・Creatio
・HubSpot CRM
・Keap
・Infor CRM
・Microsoft Dynamics CRM
・NetSuite CRM
・Oracle CRM
・Pipedrive
・Salesflare
・SalesForce
・SAP CRM
・Sugar CRM
・Teamgate CRM
・Zoho CRM
企業向けCRM(顧客管理)は、顧客データベース管理、コミュニケーション、販売予測を最適化することによって販売プロセスを合理化するソフトウェアです。CRMは、あらゆる分野の大企業に利益をもたらします。こうしたツールは、早期に取り入れれば取り入れるほど、日々の業務フローにおいてより多くの恩恵を受けられるようになります。この記事では、優秀な企業向けCRMソフトウェアをご紹介いたします。ご自分にぴったりのCRMをお探しの際に、お役に立てますと幸いです。
中小企業もCRMを導入する場合があります。中小企業は部門の数が少ない為、よりスムーズに業務フローを調整することができます。多くの場合、中小企業が使用するCRMはシンプルで価格も手頃です。こうした企業では、社内販売や顧客とのやりとりの殆どはマーケティングチームによって効率的に処理されます。その結果、製品にEメールマーケティングや連絡先管理機能、カレンダーを追加するなど、CRM開発者は営業の専門家の要求を満たすべく奔走することになります。
会社がCRMをインストールすると、ユーザー単位で毎月費用を支払う必要があります。会社が成長するにつれ、より高額で多機能なプランへ切り替えることとなるでしょう。中小企業の多くは社内にIT部門を持たない為、高品質なカスタマーサポートとセットになったCRMを選択する傾向があり、またインストールと操作が簡単なアプリを好む傾向があります。さらに、CRM開発者が機能を追加することでCRMの動作が遅くなることは敬遠されがちです。
一方、大企業向けCRMはより複雑なものです。何百人という専門家が同時にツールを使用し、異なる種類の業務を実行することをCRM開発者は意識します。CRMが巨大な業務ロードに対処できるよう、全機能が適切に調整されていなければなりません。さらに、より高度なオートメーション(自動化)が求められます。大企業において、CRMの利用者は営業部門やマーケティング部門だけでなく、カスタマーサービスチーム、会計士、ヘルプデスクにまで多岐にわたります。
大企業向けCRMは中小企業向けCRMよりも高価ですが、それにはちゃんと理由があります。大企業向けCRMではユーザー、顧客、レコード、ファイル等、より多く野アイテムを追加できます。さらに、大企業向けCRMはデータストレージも多く、中小企業向けのシンプルなCRMが持たない便利な機能を備えています。また、大企業向けCRMではサポートチームへの優先アクセスや特別トレーニングプログラムが使える場合があります。
大企業向けCRMが自分に必要かどうかを見極める方法のひとつは、CRMの公式ぺージを訪れ、価格を確認することです。追加できるユーザー数と顧客数は、料金プランによって異なります。安価なプランでは、スタッフメンバー全員をシステムへ追加することは難しいでしょう。そうなると業務フローを最適化することもできませんので、CRMを使う意味がありません。CRMを選ぶにあたり、追加可能なユーザー数は最初に確認するべき要素です。
大企業向けCRMとしてのみ使用可能なCRMは希少です。多くのCRMは柔軟性に富み、あらゆる規模の会社に適応できます。フリーミアム製品の利用規約は注意深く読みましょう。フリーミアム製品では基本的な機能を無料で使用できますが、カスタマーサポートなど他の機能を使用する際のコストが低額ではありません。より多くの機能と優先カスタマーサポートを使用できる大企業向けCRMを購入するほうが、フリーミアム製品を使用するよりもお得でしょう。
長期にわたり好評を博する厳選CRMを、以下でご紹介いたします。
Bitrix24は、CRM業界における先導的な存在です。Bitrix24は、高度な業務フローを必要とする大企業にも適応可能であり、クラウドとオンプレミスで使用できます。セキュリティと機密保持を理由に、オンプレミスを選択する企業もあります。さらに、Bitrix24にはiOSとAndroid向けのモバイルアプリもあります。
多くの専門家は、以下の特徴を理由にBitrix24を高く評価しています。
リード管理
パイプライン管理
Eメールマーケティング
ビルドインのコンタクトセンター
Bitrix24には、最先端のタスク&プロジェクト管理機能を備えています。タイムマネジメント(時間管理)ツールでは、チームのパフォーマンスを監視し、より効果的に人材を割り当てることができます。顧客をCRMへ追加すると、その顧客と連絡を取るたびにデータベースが自動的にアップデートされます。さらに、Bitrix24が生成する洞察に満ちたレポートは、業務フローを最適化する際に役立ちます。
Bitrix24のCRMは35個以上のプロジェクトマネジメントツールを備えています。タスク・サブタスク、かんばん、ガントチャート、テンプレートとオートメーション(自動化)、Eメール経由のタスクなど、上限なく何個でも作成できるアイテムの種類の豊富さは業界でもトップクラスです。
業務プロセスのデザイン、自動化、追跡
売上予測
購買行動の表示
タスクと成果物の整理
Creatioはカスタマイゼーションが出来ますので、リンク、フィールド、オブジェクトなどを数多くCRMへ追加したい方にもおすすめです。
HubSpotは、大企業から中小企業まで幅広く使えるCRMであり、以下のタスクを実行できます。
ビジネスアクティビティの追跡
ディールの割り当てと追跡
CRMのダッシュボード(全従業員が閲覧可能)に含まれる情報を扱う作業
HubSpotで営業の業務フローを行うと、インバウンドセールスの改善にも繋がります。HubSpotの製品はMicrosoft Dynamics、Shopify、SalesForceなどサードパーティーアプリとスムーズに連携できます。
当初Infusionsoftとして知られていたこの製品は、のちにリブランディングされKeapとなりました。そのパワフルなEメールツールとマーケティングオートメーションによって、Keapは専門家の高い評価を得ています。Keapを使うと、従業員はタグの管理、リードスコアの設定、Eメールサブスクライバーのプロフィール作成を簡単に行うことができます。さらに、Keapは顧客とのやりとりのすべてを包括的に記録します。
Infor CRMは、カスタムの統合、制御、展開に富むクラウドホスト型ソリューションです。Infor CRMは、様々なERPアプリと連携することができます。さらに、データベースに追加できるユーザー数と顧客数は無制限です。また、Inforはインタラクティブなダッシュボード、視覚化されたタイムライン、カスタムレポートに加えて、優れた分析機能も備えています。
セールス&マーケティングにぴったりのオールインワンプラットフォーム、それがMicrosoft Dynamics CRMです。Microsoft Dynamics CRMはLinkeedInのように、他のMicrosoft製品とシームレスに連携することができます。この製品には2つの問題があります。ひとつめは、モバイルアプリの機能に制限があることです。ふたつめは、システムに不慣れなユーザーにとってインターフェースが少々分かりづらいことです。これらの点を踏まえてもなお、Microsoft Dynamics CRMは企業にスポットライトを当てるパワフルなCRMといえるでしょう。
現在Oracleの一部となったNetSuite CRMは、Oracleのクラウドアプリを補完して動作します。NetSuite CRMは、360度の顧客ビューをもたらします。さらに、NetSuiteはリード管理の最適化、販売後のサポートの実施、両者間のあらゆるステージの処理をサポートします。この製品の最大の強みは、優れた連絡先管理機能です。ビルドインカレンダーを使うことで、従業員はToDoリストと成果を監視することができます。
Oracle CRMは、簡単にインストールできることと、その洞察に満ちたレポートで有名です。包括的なAPIセットを使用すると、同期データへのアクセスや変更が行えるようになります。Oracle CRMはデータの安全性に優れ、リアルタイムな連携を数多くもたらします。さらに、ソーシャルメディアにおける存在感を高める際にも役立つでしょう。
Pipedriveは、パイプライン管理に特化したWebベースのCRMです。Pipedriveを使うと、営業活動の計画を立て、ディールを監視することができます。チームの進捗、活動、目標、レポーティングを追跡するのに、Pipedriveのインターフェースはまさに理想的です。Pipedriveはクラウド型ですので、モバイルアプリやブラウザ等あらゆるデバイスからアクセスすることができます。
多くの場合、大企業向けCRMをインストールしてから授業員が操作に慣れるまでには時間を要します。アプリに記入するだけでも、最初は苦戦するかもしれません。機能が多過ぎて分かり難い、と苦情が出ることもあるでしょう。その点、Salesflareは良い意味で期待を裏切ってくれます。軽量でユーザーフレンドリーなSalesflareでは、データ入力の大部分を自動化することができるのです。また、SalesflareはMicrosoft Office 365やGoogle Workspaceとシームレスに連携することができます。Salesflareはもともと中小企業向けにデザインされたCRMですが、その利点にすぐさま気づいた大企業の数は少なくはありません。
SalesForce CRMでは、以下のタスクを実行することができます:
マーケティングキャンペーンの自動化
リード管理の最適化
正確な販売データの収集と分析
パートナー管理
SalesForceのインターフェースは直観的なデザインであり、アイテムをドラッグ&ドロップするだけで費用、割引、取引を扱うことができます。また、SalesForceはコラボレーション、販売、パフォーマンス、マーケティングに関する特別なモジュールを備えています。
SAP CRMには、顧客エンゲージメントをブーストし、カスタマーエクスペリエンスをパーソナライズする機能があります。ドキュメント管理、ソーシャルメディアにおける存在感の向上、マーケティング用にデータベースをセグメント化し、売上を最大化するのにSAP CRMはたいへん役立ちます。SAP CRMの持つリアルタイムなパイプライン管理機能と予測機能は優秀です。業種を問わず、企業トップや経営幹部はSAPによりROIが速くなり、直接的な利益があると述べています。
オープンソースツールであるSugar CRMは、高度なカスタマイズが可能であり、市場初のエンドツーエンドCRMです。Sugar CRMのナビゲーションは直観的です。複数のフィルター、サブセクション、カテゴリーを用いることで、業界のニーズに合わせて迅速な調整を行うことができます。
クラウド型CRMであるTeamgate CRMは、リードの整理と分析を行いたい営業部門におすすめの製品です。Teamgate CRMでは、以下の業務を実行できます。
リードソース
リードキャプチャ―フォームの使用
あらゆる着信の管理
KPIや他のビジネス指標の共有
LinkedInの連絡先は、Teamgateへ簡単にインポートできます。さらに、TeamgateはMailChimp、Zapier、Zendeskと連携できます。
Webベース型であるZoho CRMは、その適応性の高さとカスタマイズオプションで有名です。Zoho CRMは、あらゆる規模の会社に適応することができます。購入の管理、販売パイプラインを扱う作業、リードと連絡先の管理もお手の物です。チームメンバーは、ダッシュボードをカスタマイズすることができます。Googleアプリ、Microsoft Outlook、MailChimpなどのサードパーティーアプリとも簡単に連携できます。
大企業向けCRMについては、ご理解いただけましたでしょうか?この記事でご紹介いたしました製品の他にも、市場には多くのCRMが存在します。ご自分の会社用にアプリをお探しの際には、ご自分に必要な機能が使えるかどうか、使う予定のない機能の為に追加費用を支払う必要がないか、この2点をご確認ください。大企業向けCRMのご利用開始の際には、スタッフ向けトレーニングが必要となるでしょう。CRMをお選びの際には、将来スムーズに知識をアップデートできるよう、有益で分かりやすいトレーニングを提供するCRMをお選びください。