タスクとプロジェクト

プロジェクト管理における知っておくべき10の方法論について

プロジェクト管理における知っておくべき10の方法論について
ダルメノヴァ・ アンナ
2019年3月18日
最終更新日:2019年3月22日

ビジネスにはストレスが多いものです。市場や業界の種類を問わず、障害や過ちはつきものです。しかし、適切な人材を配置することでミスを最小限にすることは可能です。企業が成長する段階ですべてに追いつくことは不可能であり、気づけば多くの契約者やチームを解散することもあるでしょう。あるいは、あなた自身や顧客のプロジェクトを遂行する内部チームがあるかもしれません。何であれ、プロジェクト管理の方法論は、企業へ莫大な利益をもたらします。これらは特別にデザインされたシステムで、管理しきれない膨大な量の業務に完璧な秩序、自己責任、モチベーション、そして素晴らしい結果をもたらします。

プロジェクト管理はプロジェクトを管理する機能ですが、実際には人々を管理するものです。ですので、どの方法論も慎重に適用されなくてはなりません。最終目標を考えてみて下さい。もちろんプロジェクトの遂行は最優先ですが、それに人々のモチベーションと自然な生産性を費やせば、完璧なシステムと有益なプロジェクトではあるが遂行するチームが不在、という結果に行き着くでしょう。失敗のないプロジェクトの鍵となるのは、正しい方法論と人々の幸福度とのバランスであることを心に留めておく必要があります。

また、ひとつの方法論に固執する必要はありません。色々と混ぜたり工夫して、自分の企業にぴったり合うオプションを見つけることができます。

知っておくべきプロジェクト管理の手法ベスト10を以下でご紹介します。


プロジェクト管理の方法論ベスト10について


1. Agile(アジャイル)

アジャイルは近年最も一般的な方法論です。ソフトウェア開発が基となっており、アジャイルはプロジェクトを反復させ、継続的にフィードバックを受け取りながらひとつの反復に一度で作用します。チームが反復を終えると結果は顧客へ送られ、顧客はフィードバックを提供し、チームはフィードバックを組み込むことで結果を改善します。

アジャイルは、実用最小限の製品の概念に基づく方法論です。最初の成功的反復はたいていMVPのコアにあります。

アジャイルはソフトウェア開発分野で誕生したものですが、あらゆる業界や企業に適用することができます。


2. かんばん

かんばんもまた、あらゆるビジネスに活用することのできるテクニックです。日本発祥であり、かんばんはプロジェクトをタスク(業務)へ分け、各業務の進行状況を見ることができます。

かんばんボードは多くの場合、ToDo(やること)、進行中、完了の3つに区分されます。どう区分けをし、どう名付けるかはすべてあなた次第です。業務を適切な区分に配置して、業務をある区分から他の区分へ移動することができます。

かんばんはプロジェクト管理を簡潔にし、効率の低い部分を識別することができます。進行中で止まっている業務が多過ぎると感じる時、それはあなたが最初に計画したよりも多くの時間が業務に費やされていることを意味します。


3. Scrum(スクラム)

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スクラムは広く一般的なソフトウェア開発の方法論です。それはアジャイル同様小さな反復に基づくもので、いくつか追加のステップがあります。たとえば、スクラムは毎日15分プロジェクトの進行具合について話し合うことを暗示します。更に、プロジェクトの監視と開発チームが障害を乗り越える手助けをするようスクラムマスターを割り当てます。

スクラムは短期間の目標を設定しそれに気をつけるよう強制することで、素晴らしい結果をより早く達成できるよう促します。創造的なプロジェクトはスクラム方法論の実施により莫大な利益をもたらすでしょう。


4.リーン

リーンは方法論というよりも仕事の哲学に近いものです。リーン哲学における鍵となるメッセージはよりハードに働くこと、ではなく、より賢く働くことです。リーンは、高い生産性を発揮する為にあなたが人生から根絶すべき全ての事柄、すなわちムダ、ムラ、ムリを定義します。

ムダは業務プロセスにおいて何の価値もないものです。在庫品目の確認、過剰な動き、インターネットの閲覧などがそれにあたるかもしれません。ムダを省くことは誰よりも優れた業務結果へと繋がります。ムラは業務プロセスにおける矛盾です。1時間以内に業務を終え、残り1日中顧客からのフィードバックを待つ場合、この待ち時間をムラと呼びます。最後に、ムリは明確な理由もなく人々へ与えられるプレッシャーとストレスを意味します。

最終的に、リーン方法論により業務プロセスを批判的な目で見ることができるようになります。業務プロセスにおける無駄を減らせば、大幅に結果を改善することができます。


5. ウォーターフォール

これは古いプロジェクト管理の方法論であり、簡潔であると同時に複雑でもあります。ウォーターフォールは正確なデリバラブル(提供できる)、予算、厳守すべき締め切りを知らせます。プロジェクトは段階に分解され、それぞれの段階は前の段階の完了に基づきます。

ウォーターフォール方法論は計画と厳格な制限をもって暗示します。プロジェクトの範囲は滅多に変更せず、変更する際には大抵プロジェクト全体が混沌と化します。


6. クリティカルパス分析法(CPM)

この方法論は数学に基づくアルゴリズムです。クリティカルパスメソッドでは、以下3つのステップに従います:活動一覧を定め、それぞれの活動間の依存性を設定し、各活動に要する時間を見積もります。これら3つの準備段階を終えれば、どの方法が最短かが見えてきます。クリティカルパスメソッドにより、プロジェクトを遅延させる可能性のある活動を排除することができます。

クリティカルパスメソッドは所定範囲の大規模なプロジェクトに適しています。クリティカルパスメソッドのプロジェクトにおいて、柔軟性は後回しです。


7. シックスシグマ

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相対的に新たなプロジェクト管理の方法論です。シックスシグマはプロジェクトの効率性、ビジネスの目標、従業員のモラルの完璧なバランスを見つけることを目的とします。この方法の鍵となるアイデアはミスを未然に防ぐことです。シックスシグマにおいて、その他の大事なアイデアは統計的な思考です。チームの鍵となるメンバーは高度な統計とプロジェクト管理によって訓練されることになります。

シックスシグマ方法論には5つの段階があります:定義、測定、分析、改善、管理です。シックスシグマは範囲を明確に定義し実施するので、流動性を要するプロジェクトには不向きです。しかし、明確な目的や決断を下すチームの確固としたサポートを備えるプロジェクトには向いています。


8. 高速アプリケーション開発

ソフトウェア開発の分野は実に多くのプロジェクト管理方法論を我々にもたらしました。高速アプリケーション開発はそのひとつです。これは先のアジャイルやスクラム同様、一定の反復に基づく方法です。この方法はほぼ無限に完全できるような適合性の高いプロジェクトで素晴らしい効果を発揮します。

高速アプリケーション開発方法論はプロジェクトの4段階です。これは周期的プロセスなので、最後のステージが完了したらプロセスは最初のステージへ戻ります。

    ステージ1.必要条件の計画 ― プロジェクト開始に必要な情報をすべて集めます。

    ステージ2.ユーザーデザイン - システム構築に必要なユーザーのフィードバックを集めます。

    ステージ3.迅速な構築 - 集めた情報とユーザーのフィードバックをもとにシステムを構築します。

    ステージ4.カットオーバー - プロジェクトをテスト環境へ移動します。


9. PRINCE2

ウォーターフォールのように、PRINCE2はプロジェクト管理の方法論です。PRINCE2はプロジェクト開始時の厳格な計画と、プロジェクト全体のライフサイクルを越えてプロジェクトの整理と管理を担います。

PRINCE2には以下7つのステージがあります:

    ステージ1.プロジェクト開始 ― プロジェクトのリクエストを提出し概要を用意します。

    ステージ2.プロジェクト監督 - プロジェクトの評価とビジネスの正当化をします。

    ステージ3.プロジェクト開始 - プロジェクトの範囲、予算、日程を決めます。

    ステージ4.ステージの管理 - プロジェクト管理者はプロジェクト遂行を監督し、必要に応じて行動方針を修正します。

    ステージ5.行程の管理 - プロジェクトはデリバラブル(提供できる)によって評価されます。

    ステージ6.ステージの境界の管理 - プロジェクトは作業計画にもとづき評価されます。

    ステージ7.プロジェクト終了 - プロジェクトの完了と最終報告がされます。


10. プロジェクトマネジメント協会

計画はプロジェクトマネジメント協会の手法の鍵を握ります。ウォーターフォールのように、PMIは厳格な予算と時間制限のあるような厄介なプロジェクトにおいて多大な効果を発揮します。PMIはプロジェクトを5段階に分解します:概念と開始、計画、遂行、パフォーマンスと監視、そして完了です。これらのステップは連続的な順序で組織され、次のステップへ行く前にそれぞれのステップを完成しなければなりません。

PMIは素晴らしい方法論です。アメリカでの何千もの大規模なプロジェクトによりそれは証明されています。しかし、常に変化を求められる小規模ビジネスにとっては向いていません。


さいごに

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最後に、すべてのプロジェクト管理の手法は伝統的であると同時に先進的でもあります。多くのソフトウェア開発プロジェクトは近代的アプローチを要します - これらは時間、予算、最終範囲の目安のある柔軟性に富むプロジェクトです。アジャイル、リーン、スクラム、高速アプリケーション開発の方法論はこうしたプロジェクトで効果を発揮します。一方で、伝統的アプローチでは最終決定を下す前に審査されることが好まれます。このアプローチは無駄な努力を省きますが創造性に欠けます。ウォーターフォールやPRINCE2、PMI,シックスシグマそしてクリティカルパスメソッドなど伝統的アプローチの方法論は、新型自動車を構築するプロジェクトのように最終的なデリバラブルが明確に定義されるプロジェクトに向いています。最後に、かんばんは個人的な生産性とチームとして事をなす為の素晴らしい手法です。

どのプロジェクト管理の手法があなたのビジネスに向いているのかを教えてくれる人はいませんが、プロジェクトが要する柔軟性を理解することで伝統的または近代的アプローチのどちらかから適切な手法を選択し、あなたのプロジェクトに完璧に合うようチューニングすることができます。


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