マーケティング向けプロジェクト管理ツールおすすめ5選
マーケティングの仕事では、キャンペーンの企画、コンテンツ制作、広告運用、デザインの確認、社内外とのやり取りなど、複数のタスクを同時に進める必要があります。
案件が増えるほど、「誰が何を担当しているのか」「どこまで進んでいるのか」「次に確認すべきことは何か」が見えにくくなりがちです。そこで役立つのが、マーケティングチーム向けのプロジェクト管理ツールです。
この記事では、Bitrix24、Asana、Basecamp、monday.com、Wrikeの5つを取り上げ、それぞれの特徴、メリット・注意点、どのようなチームに向いているのかを紹介します。
※プランや機能に関する情報は2026年10月時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
1. Bitrix24
Bitrix24は、タスクやプロジェクトの管理だけでなく、CRM、社内コミュニケーション、ファイル共有、カレンダー、Webサイトなど、日々の業務に必要なさまざまな機能を1つのワークスペースにまとめたビジネスプラットフォームです。
無料プランではユーザー数無制限で利用でき、5GBのクラウドストレージも用意されています。
プロジェクト管理では、タスクの担当者や期限を設定し、かんばんやガントチャートなど複数の形式で進捗を確認できます。サブタスクやコメント、ファイル共有、通知などを使い、チーム内で必要な情報をタスクにまとめることも可能です。
マーケティングチームの場合、コンテンツ制作やキャンペーンのタスクを管理しながら、CRMでリードや取引を確認したり、チャットで担当者とやり取りしたりと、複数の業務を同じ環境で進められる点が特徴です。
クラウド版に加え、Bitrix24には自社サーバーへインストールできるオンプレミス版も用意されています。データ管理やカスタマイズに関して独自の要件がある企業にとっても選択肢になります。
Bitrix24のメリット
- 無料プランでもユーザー数無制限
- タスクとプロジェクト、CRM、コミュニケーションなどを1つのワークスペースで利用できる
- かんばんやガントチャートなど複数の表示方法に対応
- チャット、ビデオ会議、コメント、ファイル共有などのコラボレーション機能
- iOS・Android向けモバイルアプリを利用できる
- クラウド版とオンプレミス版から選択できる
Bitrix24の注意点
- 機能が幅広いため、最初からすべてを使おうとすると複雑に感じる場合がある
- 高度な自動化や時間追跡など、一部の機能はプランによって利用条件が異なる
- シンプルなタスク管理だけを求める場合は、必要以上に多機能に感じる可能性がある
Bitrix24がおすすめのチーム
プロジェクト管理だけでなく、CRMや社内コミュニケーションなども含めて業務を1つの環境にまとめたい企業に向いています。
特に、マーケティングから営業への情報共有が必要なチームや、複数のツールを使い分ける手間を減らしたい中小企業・成長中の企業に適しています。
2. Asana
Asanaは、タスクやプロジェクトを整理し、チームの仕事を可視化するためのプロジェクト管理ツールです。
無料のPersonalプランは1〜2人向けで、タスクやプロジェクトを無制限に作成でき、リスト、ボード、カレンダーなどのビューを利用できます。
有料プランでは、タイムラインやガントチャート、レポートダッシュボード、自動化、フォーム、カスタムフィールドなど、より本格的なプロジェクト管理機能が追加されます。
マーケティングチームでは、キャンペーン、コンテンツカレンダー、制作タスクなどをプロジェクトとして整理し、それぞれの担当者、期限、優先順位を管理できます。
また、タスクをサブタスクに分けたり、コメントを残したり、ファイルを共有したりできるため、制作物の確認や部門間の連携にも活用できます。100以上の外部サービスとの連携にも対応しています。
Asanaのメリット
- タスクやプロジェクトの構造がわかりやすい
- リスト、ボード、カレンダー、タイムライン、ガントチャートなど複数の表示方法に対応
- レポートダッシュボードや自動化機能を利用できる
- 豊富な外部サービスとの連携
- マーケティングキャンペーンやコンテンツ制作などにも使いやすい
Asanaの注意点
- 無料プランは1〜2人での利用を想定している
- タイムライン、ガントチャート、レポートなど、本格的なチーム管理には有料プランが必要
- CRMや会計などを含むオールインワン型の業務プラットフォームではないため、用途によっては他のツールとの併用が必要
Asanaがおすすめのチーム
マーケティングキャンペーンやコンテンツ制作など、複数のタスクを整理しながら進捗を明確に管理したいチームに向いています。
特に、担当者や期限、タスク間の依存関係をわかりやすく管理し、部門をまたいだプロジェクトを進めたい企業に適しています。
3. Basecamp
Basecampは、プロジェクト管理とチームコミュニケーションをシンプルにまとめたい場合に使いやすいツールです。
各プロジェクトに、To-doリスト、メッセージボード、チャット、カレンダー、ファイル、Card Tablesなど必要な機能を追加し、プロジェクトに関する情報を1か所に整理できます。
現在の無料プランでは、1つのプロジェクトを最大5人で利用でき、1GBのストレージが含まれています。有料プランでは、利用できるプロジェクト数やストレージ容量が増え、一部のプランではユーザー数無制限の固定料金制が採用されています。
以前のBasecampでは時間追跡が弱点として挙げられることもありましたが、現在はプロジェクト内で作業時間を記録する機能も提供されています。
マーケティングプロジェクトでは、キャンペーンの概要をメッセージボードで共有し、制作物をDocs & Filesにまとめ、To-doで担当者と期限を管理するといった使い方ができます。
また、クライアントや外部メンバーをプロジェクトに招待して共同作業できるため、制作会社やマーケティングエージェンシーにも使いやすい設計です。
Basecampのメリット
- シンプルでわかりやすいプロジェクト構成
- To-do、チャット、メッセージ、カレンダー、ファイル共有をまとめて利用できる
- クライアントや外部メンバーとのコラボレーションに使いやすい
- 作業時間の記録に対応
- 有料プランにはユーザー数無制限の固定料金プランもある
Basecampの注意点
- 高度なガントチャートやリソース管理を重視する場合は、他のツールの方が適していることがある
- 複雑な分析や高度なプロジェクトレポートを中心に使いたいチームには機能がシンプルに感じられる可能性がある
- 自由度の高いカスタムワークフローを構築する用途には向かない場合がある
Basecampがおすすめのチーム
複雑な設定をせず、プロジェクトに関するタスク、会話、ファイル、スケジュールをシンプルに1か所へまとめたいチームに向いています。
特に、複数のキャンペーンを同時に進める小規模・中規模のマーケティングチームや、クライアントとの共同作業が多いエージェンシーに適しています。
4. monday.com

monday.comは、ボードをベースにプロジェクトや業務プロセスを自由に設計できるワークマネジメントプラットフォームです。
無料プランでは最大2ユーザー、3つのボードまで利用でき、プロジェクトやクライアント、業務プロセスなどを整理できます。
タスクのステータス、担当者、期限などをカラムで管理し、チームの仕事を視覚的に確認できる点が特徴です。用途に合わせてテンプレートを選び、自社のワークフローに合わせてボードをカスタマイズできます。
有料プランでは、カレンダー、タイムラインやガントチャート、ゲストアクセス、自動化、ダッシュボードなど、チームでのプロジェクト管理に役立つ機能が拡張されます。
現在はAI機能も強化されており、AIアシスタントやAIエージェントを活用して、繰り返し作業や情報整理を効率化する機能も提供されています。
マーケティングでは、キャンペーン管理、コンテンツ制作、広告クリエイティブの進行、イベント準備など、チームごとの業務フローに合わせて管理画面を構築できます。
monday.comのメリット
- 視覚的で柔軟性の高いボード
- 豊富なテンプレート
- タイムライン、ガントチャート、ダッシュボードなどに対応
- 自動化や外部サービスとの連携が豊富
- マーケティングチームの業務に合わせてワークフローをカスタマイズしやすい
monday.comの注意点
- 無料プランは最大2ユーザーのため、チーム利用では有料プランが必要になりやすい
- 自由度が高い分、ボードやルールを増やしすぎると管理が複雑になる場合がある
- 必要な機能やユーザー数によって料金が変わるため、導入前にプランを確認する必要がある
monday.comがおすすめのチーム
キャンペーンごとに異なる進行フローを持つマーケティングチームや、自社の運用方法に合わせて管理画面を柔軟に作りたい企業に向いています。
特に、複数のキャンペーンや制作プロジェクトを視覚的に管理したいチーム、クライアント案件を扱うマーケティングエージェンシーに適しています。
5. Wrike
Wrikeは、複数のプロジェクトやチームを横断して仕事を管理したい企業向けのワークマネジメントプラットフォームです。
無料プランでは、基本的なタスク・プロジェクト管理、かんばん形式のボード、テーブルビューなどを利用できます。
有料プランでは、インタラクティブなガントチャート、共有ダッシュボード、ワークフローのカスタマイズ、AI機能などが追加されます。より上位のプランでは、リソース・キャパシティ計画、予算管理、高度なレポートやBIなどにも対応しています。
マーケティングチームでは、キャンペーン、クリエイティブ制作、コンテンツ、イベントなど複数のプロジェクトを同時に管理しながら、チームの業務負荷や進捗を確認できます。
特に、複数の部署や多数の担当者が関わるプロジェクトで、タスクだけでなくリソースやレポートまで含めて管理したい場合に強みがあります。
Wrikeのメリット
- タスクとプロジェクトを細かく管理できる
- かんばん、テーブル、ガントチャートなど複数のビューに対応
- ダッシュボードやレポート機能が充実している
- 複雑なワークフローや複数プロジェクトの管理に対応しやすい
- AIや自動化、リソース管理などの高度な機能を利用できる
Wrikeの注意点
- 機能が多いため、小規模チームでは導入時に複雑に感じることがある
- 有料プランはユーザー単位の料金体系
- 高度なリソース管理、BI、予算管理などは上位プランが中心
Wrikeがおすすめのチーム
複数のマーケティングプロジェクトを同時に進める中規模・大規模な組織や、プロジェクトの進捗だけでなくチームのリソースや業務負荷まで把握したい企業に向いています。
クリエイティブチーム、マーケティング部門、エージェンシーなど、関係者が多く、承認や進行管理が複雑になりやすい環境でも活用しやすいツールです。
自社に合ったマーケティング向けプロジェクト管理ツールを選ぼう
今回紹介した5つのツールは、どれもプロジェクト管理に利用できますが、それぞれ得意とする領域が異なります。
タスクやプロジェクトだけでなく、CRMやコミュニケーションまで1つの環境にまとめたい場合はBitrix24、プロジェクトやタスクを整理してチームで進捗を管理したい場合はAsanaが選択肢になります。
シンプルなコミュニケーションとプロジェクト管理を重視するならBasecamp、視覚的で自由度の高いワークフローを構築したいならmonday.com、複雑なプロジェクトやリソース、レポートまで細かく管理したいならWrikeが向いています。
マーケティング向けのプロジェクト管理ツールを選ぶ際に重要なのは、機能の数だけを見ることではありません。
自社では何に時間がかかっているのか、どの情報が分散しているのか、誰と共同作業する必要があるのかを整理したうえで、実際のワークフローに合ったツールを選びましょう。
最適なプロジェクト管理ツールは、仕事を複雑にするものではなく、チームが本来のマーケティング業務に集中できる環境をつくるものです。